看板デザインの頼み方と費用
看板のデザイン費は、掲載会社の公開価格では、文字だけの簡単なレイアウトで3,000円から、一般的な看板で1万〜5万円程度です。修正3回までを料金に含む会社もあります。ロゴのデータや設置場所の寸法をそろえて頼むと、やり取りが少なく済みます。
看板デザインの料金の例
かんばんどこに掲載している看板会社のうち、公式サイトでデザイン費やその扱いを書いている会社をまとめました。製作費にデザイン費を含む会社と、別に見積もる会社があります。
| 会社 | デザイン費・条件 | 税込/税別 |
|---|---|---|
| 看板屋ニッカ(名古屋市) | 店名の文字だけなどの簡単なレイアウト 3,000円〜、一般的な看板 10,000〜50,000円程度。校正(修正)は3回まで最初の料金に含み、それ以降は追加料金 | 記載なし |
| 株式会社ミライベクトル(名古屋市) | デザイン費 20,000円〜。文字だけか、写真やイラストが要るか、デザイン案があるか、ロゴ製作を含むかで変わる。方向性が大きく変わる場合は別に費用がかかることがある | デザイン費には記載なし(同じページの製作費・施工費は税込) |
| 北勝アドワークス株式会社(札幌市) | 誘導看板広告(月額20,000円〜)の初回制作デザイン料 30,000円〜 | 記載なし |
| アートエス株式会社(福岡市) | 看板4点セット 200,000円〜の中に原稿作成料を含む。ロゴのトレースなどが必要な場合は別 | 税込 |
| 有限会社シーベ(福岡市) | 価格表の金額にデザイン・編集などのデータ制作費は含まない。デザイン費の有無と金額は見積りのときに案内 | — |
| 広告工房ファーストプランニング(福岡市) | 掲載価格にデザイン料とデータ制作費は含まない | — |
| 株式会社サインスター(名古屋市) | パネル看板の価格例のうち、イラストロゴや画像を入れる看板は別に費用がかかる場合がある | — |
金額が書かれていない会社でも、見積りのときにデザイン費を案内している場合があります。見積書では、デザイン費が製作費と分かれているか、修正は何回までか、ロゴを作る場合はいくらかを確かめます。看板そのものの製作費や取付費は看板の費用の目安にまとめています。補助金を使う場合も、デザイン費を分けて見積書に書いてもらうと申請の書類に写しやすくなります(看板に使える補助金)。
出典(2026年9月28日確認): 看板屋ニッカ「よくある質問」 ミライベクトル「料金」 北勝アドワークス 公式サイト アートエス「料金ご案内/制作の流れ」 シーベ「メニュー」 シーベ「よくある質問」 ファーストプランニング「料金」 サインスター「料金」 「—」は、デザイン費の金額が書かれていないものです。正確な金額は見積りで確認してください。
看板デザインを依頼する前に用意するもの
- ロゴのデータ:Illustrator(ai)形式などの元のデータ。看板屋工房(札幌市)はIllustratorとPhotoshopの形式だけを受け付け、ほかの形式は作り直しになると書いています。シーベもIllustrator(ai)形式を推奨しています。
- 写真:Photoshopのデータを使う場合、看板屋ニッカは原寸・300dpi程度・CMYK形式を条件にしています。スマートフォンの写真を使えるかは、先に聞いておきます。
- 伝えたい内容と優先順位:店名、業種、電話番号、営業時間などを、いちばん見せたいものから順に並べておきます。
- 設置場所の写真と寸法:看板を付ける壁や柱の写真と、幅・高さ。周りの建物や看板も写っていると、色を決めやすくなります。
- 見る人の距離:歩道から見るのか、車道の向こうや車から見るのか。文字の大きさを決める元になります。店先に置く看板なら、スタンド看板・置き看板の値段と選び方も参考になります。
出典:看板屋工房「デザインについて」、シーベ「よくある質問」、看板屋ニッカ「よくある質問」(いずれも2026年9月28日確認)。
見やすい看板の文字の大きさと色
国土交通省のバリアフリー整備ガイドライン(旅客施設編)には、見る距離ごとの文字の高さの目安があります。駅などの案内サイン向けの数字ですが、店の看板を考えるときの参考になります。
| 見る距離 | 日本語の文字の高さ | 英字の文字の高さ |
|---|---|---|
| 30m | 120mm以上 | 90mm以上 |
| 20m | 80mm以上 | 60mm以上 |
| 10m | 40mm以上 | 30mm以上 |
| 4〜5m | 20mm以上 | 15mm以上 |
| 1〜2m | 9mm以上 | 7mm以上 |
- 情報を絞る:10m先から読ませるなら、日本語で1文字40mm以上が目安です。看板の幅が決まっている以上、遠くから読ませるほど載せられる文字は減ります。優先順位の低い情報は、近くで見る看板やチラシに回します。
- 文字と背景の差をつける:同じガイドラインは、文字の色と背景の色の明るさ・色あい・鮮やかさの差(輝度コントラスト)を大きくするよう求めています。
- 避けたい色の組み合わせ:高齢者に多い白内障に配慮して、青と黒、黄と白の組み合わせは使わないとしています。色だけに頼らない表示にも配慮するよう書かれています。
- 文字を細長くしすぎない:過度に縦長にした文字は読みにくくなるため、避けるべきとしています。視力は40〜50歳ぐらいから落ち始め、60歳を超えると急に落ちるとも書かれています。
出典:国土交通省「バリアフリー整備ガイドライン(旅客施設編)第2部 2.誘導案内設備に関するガイドライン」(2026年9月28日確認)。
地域によっては看板の色や大きさに決まりがある
屋外の看板は、市の屋外広告物の決まりで大きさや高さが決められています。景観を守る地区では、色にも基準があります。デザインを決める前に、設置場所の決まりを看板会社と確かめます。
- 名古屋市:都市景観形成地区では、表示面積の2分の1を超えて高い彩度(彩度12以上が目安)の色を使わないという基準があります。名古屋城眺望景観保全エリアでは、彩度8を超える色を1つの表示面の2分の1以上に使わず、地色の明度は9.0以下とする決まりです。
- 名古屋市の大きさ:壁面広告は、1つの広告物の表示面積を住居系の地域で30㎡以下、商工業系の地域で100㎡以下としています。
- 福岡市:シーサイドももち地区や御供所地区などの都市景観形成地区では、彩度の高い色や蛍光色を広い面積に使わず、アクセントとして使うよう定めています。アイランドシティ香椎照葉地区では、蛍光塗料などを使ってはならないとしています。
屋外に出す看板は、多くの場合、市の許可も必要です。札幌・仙台・名古屋・福岡の手数料と許可がいらない場合は、屋外広告物の許可申請にまとめています。
出典:名古屋市「名古屋市屋外広告物のしおり」、福岡市「屋外広告物又は屋外広告物を掲出する物件の規格」(いずれも2026年9月28日確認)。ほかの都市や地区の基準は、各市の案内で確認してください。
デザインの著作権と完成データの受け取り
看板のデザインデータを誰が持つかは、会社によって扱いが違います。あとで別の会社に看板を頼んだり、名刺やチラシに同じデザインを使ったりするときに困らないよう、契約の前に確かめます。
- 完成データをもらえるか:ai形式などの元データか、PDFや画像だけか。受け取りに費用がかかるか。
- データの保管:看板屋工房は、作ったデザインデータを2年間保管すると書いています。作り直しや追加の看板のときに使えるかを聞いておきます。
- ほかの用途に使えるか:看板のために作ったロゴやデザインを、チラシやウェブサイトにも使ってよいか。社用車のラッピングに使う場合も同じです。
- 持ち込む素材の権利:看板屋ニッカは、著作権があるものは作れないと書いています。ネットで見つけた画像やキャラクターは、使ってよいものか先に確かめます。
デザインから取り付けまで一社で頼めるか、修理や撤去まで任せられるかなど、会社の比べ方は看板会社の選び方にまとめています。
出典:看板屋工房「デザインについて」、看板屋ニッカ「よくある質問」(いずれも2026年9月28日確認)。